お知らせ ゼミナール講座のご案内

2024.08.22

視野を広める活発で楽しい場を設けたい。受講される方々の熱意から24年度春学期より新設されたゼミナール形式の講座、後期が始まります。活発なコミュニケーション、グループワーク、成果物の発表など、いつもと違った環境で楽しんでみませんか?

後期(秋・冬期)から始まるゼミ講座一覧

※秋・冬学期を通して学びます。日程にご注意下さい。
 

 

 鴨長明『無名抄』を精読する

2024年10月8日~2025年1月21日 

火曜日 15:05-16:35 全12回

講師:兼築信之

早稲田大学教授

 

『方丈記』の作者鴨長明が著した歌学書『無名抄』は、和歌の技法 や心得を述べ、歌人をめぐるエピソードや和歌の遺蹟などについて記しています。本講座では、この書を読み解くことにより、平安から鎌倉時代にかけての和歌のありようを理解し、和歌とは何か?という問題について考えていきます。具体的には、テキストを輪読、受講者各自の発表と質疑そして討議を行います。『無名抄』を読むことで、古人は和歌を一体どのようなものと考え、実際に詠んでいたのかを考察し、日本の伝統文化の主軸のひとつを担ってきた和歌の本質を、解明していきたいと思います。

 

 

 

 

 アッシジのフランチェスコと托鉢修道会

2024年10月24日~2025年2月13日 

木曜日 10:40-12:10 全12回

講師:鈴木喜晴

早稲田大学講師

 

 

中世ヨーロッパが生み出した最大の聖者、アッシジのフランチェスコの人生はさまざまなかたちで語られ、多様なフランチェスコ像が人々の中で共有されていきました。本講座は前半6回と後半6回に分け、前半ではフランチェスコについて書かれた伝記史料の成立と、そこで描かれるフランチェスコの在り方について講読、考察します。後半6回では、受講者の皆さんがチームを作ってフランチェスコと托鉢修道会について自ら調べ、報告していくなかで、質疑応答を繰り返し、問題をさらに掘り下げていく予定です。

 

 

 

 

 原典で学ぶ江戸のベストセラー

2024年10月21日~2025年1月27日 

月曜日 10:40-12:10 全12回

講師:深谷大

早稲田大学演劇博物館招聘研究員

横浜国立大学講師

 

 

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」は江戸時代を代表する出版プロデューサー・蔦屋重三郎(通称・蔦重)の物語です。
本講座は文学・芸能・美術にわたり、オールラウンドに江戸文化を探求している講師が「今こそ江戸文化を」という思いで開講します。
江戸文化の仕掛人・蔦重が育てた十返舎一九による『東海道中膝栗毛』は江戸時代最大のベストセラーです。現代人にも知られる弥次喜多道中記を様々な視点から考察します。受講生のみなさんとともに検討し、読み解くことで、江戸から現代に続く日本文化の醍醐味を吟味していきます。

 

 

 

なぜ宗教は暴力を否定できないのか

2024年9月26日~2025年2月27日 

水曜日 15:05-16:35 全18回

講師:正木晃

宗教学者

 

どの宗教も何より平和を求めると主張する。ところが歴史を振り返ると洋の東西を問わず宗教は暴力を行使してきた。時には平和を求めて暴力を行使するという思想にも出会う。では宗教が暴力と縁が切れない原因はどこにあるのか。宗教は宗教以外の要素、例えば政治的な圧力や強制をうけてやむなくそうしてきたのか。いやもともと宗教の中に暴力を正当化する思想があったのか。宗教の本質を考えるとき、この問いは避けて通れない。宗教にすればふれられたくない領域かもしれないが宗教に由来する暴力が後を絶たないどころか増えている現状を見ると、この問いを提起するときが来ていると私は思う。

 

 

より良い人生のための理解と実践

2024年10月19日~2025年1月18日 

土曜日 10:40-16:35 全4回

講師:向後千春

早稲田大学教授

 

この講座では、アドラー心理学の全体像とその理論を理解し、自分の人生に役立ててもらうことを目指しています。そのためにゼミナールという形式で進めます。ゼミナール形式とは、受講生同士が小さなグループで議論して、その内容を全体に共有するという活動をしながら進めていくものです。この講座では、現実社会の具体的な問題を取り上げて、アドラー心理学の理論に沿って考えて、実際に行動してみるとどうなるかという活動をしていきます。